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内沼晋太郎numabooks ×西田亮介.review「2010年代、メディアの希望–出版の外側で(ときどき内側で)。」

  • 2010-03-12 (金) 22:33
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内沼晋太郎numabooks ×西田亮介.review「2010年代、メディアの希望–出版の外側で(ときどき内側で)。」

2010年2月20日、『早稲田文学U30』刊行記念イベントとして、内沼晋太郎さんと、TSUTAYA TOKYO ROPPONGI
にて、トークイベントを行いました。

内沼晋太郎(右)、西田亮介(中央)

内沼晋太郎(右)、西田亮介(中央)


http://numabooks.com http://dotreview.jp/

読みたい雑誌は自らつくる!
未曾有の不況と電子化の流れに揺れる出版界。
そこかしこで暗い言葉が呟かれる。
だが、それは本当に絶望するべきことなのか?
業界ではなくシーンを変えるべく、新しいメディアは動き出している。
若手をフィーチャーした「早稲田文学増刊U30」刊行を記念し、
ブックコーディネーターとして出版界の内外を行き来する内沼晋太郎氏と、
雑誌制作にクラウドソーシングを用いた「.review」を立ち上げる西田亮介氏による対談。

トークイベントの内容

西田「.reviewでは、似たようなことを考えているのに繋がっていないノード同士に架橋したい。雑誌ではなく新しいメディアを作ることが目的。雑誌は、メディアのなかの一つの媒体という位置づけ。」
内沼「本をこれまで作ってきた人たちの未来が暗いのと、本の未来が暗いかどうかは別問題。本はそれだけで完結してしまう。【拡張された本】は、Twitterなどを通じて本から広がっていく。」

西田「.reviewは現在ひと月2万PV。それだけのアクセスを得られるブログはそんなになく、.reviewで公開することで、簡単に多くの人の目に触れさせることができる。」

西田「色々なところに可視化の仕掛けを作れることがデジタルの強み。」
内沼「電子書籍では、紙の本ではできないことを議論すべき。」
内沼「本を介したコミュニケーションを促したい。今は本を読む前と読んだ後のコミュニケーションしかない。読んでいる間が一番面白いはずなので、それを実現することをしたい。」

西田「.reviewは、【書きながらのコミュニケーション】ができる仕組みを作っている。なにかコミュニティーを作ったら、ひとはアウトプットをしたがるものだ。そこで.reviewが懐胎した。ビジョンを先に出し、プロセスを可視化し、Webのスピードでやっていくことが必要。」
内沼「既存の出版では、そのスピード感がない。」

司会「完成品ができる前(ベータ版)から立ち上げられることは大きい。段階的にやっていき、その過程を可視化し、まわりをその過程に巻き込むこと。」

【話題がマネタイズへ】

内沼「小さいモノには小さいモノなりのマネタイズの仕方がある。」
西田「イニシャルコストが殆ど掛からない時代。.reviewでは、プレミアム版でのパッケージ版の販売、PVが増えてきたのでスポンサーも得られるのでは。まぁ、マネタイズは後から考えればいい。」
内沼「ネット上では、マネタイズは後から付いてくるという見解が主流。」

内沼「今、紙の本を作りたい人には、出版社に行くことを私は勧めていない。インディペンデントでかなりのクオリティ。そもそも、出版社自体マネタイズできていると言い難いところが多い。」

司会「『お二人が作っているモノは本ではないのですよね?』という論点。ブログが本になるという流れではなく、ニコ動にコメントしていくような。」

内沼「出版につきまとうのは【承認】という問題。しかし、出版ほどでなくともWeb上でも【承認】―読む価値があるかどうかの評価―は必要では?」
西田「Twitter上のコミュニケーションによって【読みたい!】と思えるようになるのがWeb上の【承認】の理想。」
内沼「これからの時代、発言がすぐWebに載る。今、声が大きい人は失言などをあまり意に介さない。まず発言してしまうのがよい。」

西田「アイディアなど、全て隠し事にしない、全てオープンにすることが大事。」
内沼「それを拾って、協力してくれる人がすぐ現れる。アイディアを公開していくことが、実現のスピードにつながる。」
西田「なんでも、プロセスをあきらかにしていくしかない。それでアイディアが集まるだけでなく、信頼なども形成される」

【質疑応答へ】

「出版社が入ることのメリットもあるのでは。工芸的な技術の習得など。」
「.reviewで作るコミュニティーはサイズがある一定程度で止まってしまう可能性があるのでは?そこを超える――最初の興味以上のものを引き出すには?」

西田「僕たちの意図は、本を作りたいというところにはなく、色々なひとたちの【表現したい】という欲求を実現する場にしたい。.reviewは紙メディアより誤配の可能性が高く、島宇宙を越境していく。」

「お二人は、本の新しい定義を与えようとしていると感じた。それが読み手がどう面白いと受け取るのだろうか」

西田「読み手を巻き込む。.reviewでは読み手は受動的でなくコミットしてほしい。」
内沼「読みながらのコミュニケーション。これからの本屋はそれぞれの店に行ったらそれぞれ違う本があって、そこで本を通じた出会いがあるといい」」

内沼「メディアをめぐる環境が面白くなっている。そこでぐるぐるしていたい。」
西田「昔のメディア概念は、コンテンツを介在するもの。.reviewはメディアもコンテンツ、コンテンツもコンテンツ、コンテンツもメディア。二項対立が成立しなくなっている。」

司会「【出版】【メディア】と言う言葉にはもうなんらかのイメージがついてる。新しい言葉をつけたい。」

【最後に一言】

西田「.reviewでは池袋ジュンク堂で3月15日からフェアをやるので、ここでやるアイディアを募集してます。また4月にプレミアム版を出します。これからも.reviewをよろしくお願いします。」

内沼「今作ってるアイフォンアプリのベータテスターを募集してます。そして、今年の目標はタモリ。沢山トークイベントをやっていきたい。」

以上です。企画に携わって頂いたみなさま、誠にありがとうございました!

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